-大竹收さんは脱サラで木工を始めたそうですが
大学を卒業して千葉で12年務めた会社を辞め、松本技術専門校(技専)に入ったときからです。技術系サラリーマンでしたが、会社生活に疑問をもっていて、もっと創造的な仕事がしたかったんです。
仕事が忙しく、海外出張などもあり、参ってしまった。精神的に不安定になり悶々としていたら、姉が「それなら手作り木工家具なんてどうかしら」と美麻村の遊学舎を紹介してくれました。
女房と二人で訪れ、さらに3人の作家の話を聞いて「これは面白そうだな、なんとか自分でもできる」と思ったんです。
1988年11月、松本の市営住宅で暮らし始めました。北アルプスの眺めがすばらしく、小学生と幼児の子ども達もすぐなじんでくれたのですが、台所で醤油が凍ったのには驚きましたね。
翌4月から1年間、技専でみっちりと良い指導をうけました。遠藤先生率いる「遠藤組」で実践的に鍛えられました。
当時36歳、卒業後は就職しようかと迷っていたら「自信があるかどうかは人が判断することじゃない。自分が決めることだ。最初から独立自営したらいいじゃないか。」と勧めてくれました。
こうして、工房と両親も迎えて住む家を建てる土地探しが始まったんです。
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